PCI Express (PCIe)

PCI Expressは、ISA、PCI、PCI-X等、他のコンピューター・バス・システムのパラレル・インターフェースとはことなり、シリアルデータ伝送を革新的に飛躍させた技術です

PCI Expressは、シリアルのPoint to Pointの2点間接続、いわゆるLinkを定義します。つまり、Link内のデータ転送はレーンを通して行われ、1ペア線がデータ送信、別の1ペア線がデータ受信を行います。

PCI Express Link

PCI Express Data Transfer via Lanes

この設計により、各方向での1レーン毎250 MB/s のデータ量の転送可能な2.5 GHz の全二重接続が可能になります。複数のレーンを同時に使うことで高帯域のデータ伝送も可能になります。例えば、PCI Express x16スロットは、16のレーンを使用して、4 GB/sのデータ量を伝送します。比較をすると、最大データ伝送率が133 MB/sである従来のPCIを使った場合、PCI-Xはそれぞれ一つの方向で1 GB/sとなります。PCIe拡張ボード(x1例えばTCR170PEX等)では、より高いレーン幅(x4、x8、x16)のスロットで用する事ができます。(相互運用スロットはx1 x4 x8 x16となります)

PCI Express - Slots with higher lane
Interoperability
Slot x1 x4 x8 x16
Card
x1 Yes Yes Yes Yes
x4 No Yes Yes Yes
x8 No No Yes Yes
x16 No No No Yes

PCI Express の長所の一つは、よく知られているPCIバスのソフトウェアと完全に互換していることであり、PCIeの利用が急速に広がりつつあります。パソコン、システムを運用するにあたり、従来のPCIバスだけでなく、ソフトウェアの変更をすることなしに、さらに高性能なPCIeバスを利用することが可能になります。