TCR180PEX:
PCIe タイム・コード受信機(タイム・コード生成機能)

標準仕様:

  • IRIG A/B or AFNOR タイム・コード生成機能
  • タイム・トリガ入力 2入力
  • PCI Expressインターフェイス
  • プラグ・アンド・プレイ機能
  • プログラム可能なパルス出力
  • メモリー・マップドI/O タイム高速読込
  • RS232インターフェイス 2端子
  • ステータスLED
  • IRIG A/B or AFNORタイム・コード・フォーマット受信
  • タイム・ゾーン設定
  • 標準的なオペレーティング・システム用ドライバ・ソフト
  • タイム・コード用光入出力(オプション)
  • DDS周波数シンセサイザ

TCR180PEXは、PCI Expressインターフェイスをもつコンピュータで利用します。コンピュータへのデータ伝送は、single PCI Express レーン (x1 board)にて行います。本スロット・カードは、変調(AM)ないし無変調(DCLS)のIRIG/AFNORタイム・コードを復号化します。変調タイム・コードは、シン・ウェーブ(正弦波)の振幅を変調して送出し、無変調波は、パルスの幅の変度を用いて送出します。

TCR180PEXにはTCXO(Temperature Compensated Xtal Oscillator)が、装備されており、ホールドオーバー・モードにおいても、+/- 1 * 10E-8の正確な時間精度を保ちます。また、さらに精度を高めるため、OCXO (Oven Contolled Xtal Oscillator)をオシレータとして、オプションで装備することも可能です。

受信機:
無変調タイム・コード用の受信回路にはAGC(Automatic Gain Control)機能があり、IRIG/AFNOR信号を600 mVpp to 8 Vppの搬送波で復号します。入力部は、電気的に絶縁されており、50 Ω, 600 Ω or 5 kΩのインピーダンスをもち、ジャンパーにより選択可能です。無変調入力は、TCR180PEXのBNCコネクタから行います。

無変調、あるいはDCLS(DC Level Shift’)のタイム・コードは、本機のD-Subプラグに接続する必要があります。受信回路は、TTLやRS-422信号で動く内蔵のフォトカプラにより絶縁されています。また、TCR180PEXのお届け時には、D-Subプラグの接点はフォトカプラと接続されていないため、2つのDIPスウィッチをONの位置にする必要があります。

発生器:
TCR180PEXの発生器は、IRIG-BあるいはAFNORフォーマットのタイム・コードを生成します。タイム・コードは、変調(3 Vpp/1 Vpp into 50 Ohm)、および無変調(DC Level Shift)信号(TTL into 50 Ω and RS-422)のどちらでも利用することができます。ボード上でジャンパーすることにより、アクティブ-ハイ、アクティブ-ローのタイム・コードを選択可能です。タイム・コードとUTCとのオフセットに関しては、受信機と発生器を個別に設定ができます。そのため、TCR180PEXをタイム・コードの変換器として利用することもできます。また、オプションとして、変調信号路のかわりに、光の入出力を装備することも可能です。

本ボードは2つの設定可能なシリアル・インターフェイス(RS-232)を備えています。COM0は、Sub-Dコネクタを利用し、COM1はボードの接点に接続します。2つのプログラム可能なパルス出力は、DIPスウィッチをONの位置にすることでD-Subプラグに接続することができます。

ボード上の接点には、非同期のタイム・イベントをキャプチャするための2つのTTL入力(CAP0、およびCAP1)があります。これらのタイム・スタンプはPCIバスやシリアル・インターフェイスから読込可能であり、お客様のソフトウェアにて利用されます。

また、TCR180PEXはシンセサイザ機能を持ち、TTLレベル50Ωで1/8~10MHzまでの周波数出力を生成することが可能です。

発振器のリスト

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